2005年 12月 31日
神社の中のお地蔵様
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ここは京都市中京区にある高松神明神社です。
神社の境内に地蔵を祀ることはめったにないですが、ここには真田幸村の知恵の地蔵尊として信仰されている「神明地蔵尊」が祀られています。
(ライフログで紹介している『京のお地蔵さん』にもここの地蔵が紹介されています)
祭壇のようすです。昔はお供えの洗米と小豆で小豆粥を炊いて諸人に供養していました。現在は赤飯に変わっています。
町内会に子どもがいないので、大人たちだけで地蔵盆を行なっていました。規模は小さいですが、大人同士のコミュニケーションの場となっています。
とても美しい地蔵です。
もともとこの神社は「高松神明宝性院」というお寺でもあったそうです。寛政6年(1794年)ここにつとめる社僧が真田幸村の墓所に祀られていた地蔵尊を拝領し、こちらに祀りました。しかし、明治の神仏分離により宝性院は廃寺となり、神社だけが残りました。地蔵尊はしばらく社務所に匿われましたが、その後、再び祀られるようになりました。このように、神明地蔵尊は廃仏の危機をくぐりぬけたラッキーな地蔵尊なのです。
地蔵堂の前の台石をさすり、子どもの頭をなでると知恵を授かるといわれています。そのため、台石はピカピカに光っていました。
地蔵盆のときだけ扉を開けるそうなので、出会えて嬉しかったです!
小さめの半跏坐像ですが、取り出されたときとても重そうでした。(30kgくらい?)
by lecume_des_jours
| 2005-12-31 19:18
| 地蔵盆の写真